「新婚旅行は無人島」 箕田律子 草思社 1989

2013年11月21日 19:31

 この本は筆者が石垣島で生活するまで、また石垣島で暮らし始めてからの体験記。この本のタイトルである「新婚旅行は無人島」では、沖縄の無人島で2週間、サバイバル生活を送るという風変わりな新婚旅行の様子が描かれていた。無人島では日常生活ではありえない状況に何度も出くわすため、無人島での生活は、よりその人の人間性が出ると感じた。相手の本性を知るにはちょうどいいかもしれない。実際旅行中、筆者の夫であるみのちゃんの身勝手な行動や発言には腹が立ち、筆者が不憫で仕方がなかった。

 私はこのようなサバイバル体験や、近くに歯医者や散髪屋がないような生活はしたことがなかったので本の内容が新鮮だった。しかし、東京育ちの筆者は耐えられたようだが、私は、筆者が送っていたような、いわば半自給自足のような生活は耐えられないと実感した。(宇野祥子)

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