「架空列車」 岡本学 講談社 2012
2013年06月14日 12:40この本は、会社を辞め無職になった主人公が、引っ越し先で架空の鉄道を走らせる物語。食事をとることも忘れて地図を一日中眺め、その地図に路線を書き込み、実際に自転車で運行するというこの本の大部分は私が鉄道にそこまで興味がないことや地図が読めないこともあったせいか、単調的に感じられ面白くなかった。第二部で話が一転するのだが取ってつけた内容のように思えてしまい、筆者の伝えたいことを感じ取ることが私には難しかった。自分の興味があることへ対する徹底さがみられたので、列車好きな人や理系男子には合う本かもしれない。(宇野祥子)
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