
まさお君がくれたもの -旅いぬ・まさお君が届けてくれた笑顔、元気、おっきな愛- 講談社MouRa=編 (株)講談社 2007年
2013年06月21日 16:01『まさお君がくれたもの』は、旅いぬ(まさお君)と旅人(松本さん)、そして地域の人々やテレビを通じて出会うファンなど全員の、まさお君への愛情がつまった“旅いぬの生涯本(感謝本)”である。旅が始まるきっかけや旅中でのエピソード、なにより所々に含まれたまさお君への追悼の手紙や思い出の写真から、まさお君と人々との「強い繋がり」を感じ取ることができる。旅とは、旅人の思い出のみが残るのではなく、「旅を通して得られる人々との交流や体験が感動や笑いを生み、周囲にも影響するもの」である。この旅の主人公は「まさお君」であり、旅の楽しさを表現する手段として、言葉以外の「表情や行動」で示している姿は、「旅の対象=人間のみ」という私の考えを変えた驚きの発見であった。(豊見山佐妃)
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