記事のアーカイブ

2013年06月29日 13:52

「風をつむぐ少年」 ポール・フライシュマン あすなろ書房 1999

 『風をつむぐ少年』は、『種をまく人』の作者で有名なポール・フライシュマンの作品であり、交通事故をきっかけに旅に出ることになった少年の姿を描いた物語だ。主人公は16歳の少年、ブレント。物語は、父親の仕事の都合で転校したブレントが、新しくできた友達からパーティーに誘われることから始まる。新しい土地で“うまく”やっていこうと考えていたブレントだが、そのパーティーで恥をかかされ、さらに、気になっていた女の子にふられてしまう。自暴自棄になったブレントは自殺を考える。酔ったままで車に乗り込み、対向車線の車と事故を起こすのだが、その事故で死んだのはブレント本人ではなく、対向車線を走っていた車を運転していた

—————

2013年06月21日 16:01

まさお君がくれたもの -旅いぬ・まさお君が届けてくれた笑顔、元気、おっきな愛- 講談社MouRa=編 (株)講談社 2007年

 『まさお君がくれたもの』は、旅いぬ(まさお君)と旅人(松本さん)、そして地域の人々やテレビを通じて出会うファンなど全員の、まさお君への愛情がつまった“旅いぬの生涯本(感謝本)”である。旅が始まるきっかけや旅中でのエピソード、なにより所々に含まれたまさお君への追悼の手紙や思い出の写真から、まさお君と人々との「強い繋がり」を感じ取ることができる。旅とは、旅人の思い出のみが残るのではなく、「旅を通して得られる人々との交流や体験が感動や笑いを生み、周囲にも影響するもの」である。この旅の主人公は「まさお君」であり、旅の楽しさを表現する手段として、言葉以外の「表情や行動」で示している姿は、「旅の対象=人

—————

2013年06月19日 11:01

「15歳のお遍路~元不登校児が歩いた四国八十八カ所~」 岡田光永 廣済出版 2012

 本屋をうろついていたとき、背表紙の文字に目を奪われた。お遍路とは、簡単に言えば“四国にある88カ所の礼所(お寺)を巡ること”であり、巡礼が終わると結願すると言われているが、その道は険しく、容易にできることではない。それをたった15歳の子が!しかも元不登校児!その不釣り合いな組み合わせに驚いたと同時に、この本を読みたいと思った。 夏休みを目前に控えたある日、著者である岡田氏の妹、空海(くみ)ちゃんの心臓に穴が開いていることが判明する。「空海の心臓が治るようにお祈りしてきたら?」という母親の言葉に背中を押され、お遍路に挑戦することを決意した岡田氏は15キロのザックを背負い1400キロの旅に出る。

—————

2013年06月14日 12:40

「架空列車」 岡本学 講談社 2012

 この本は、会社を辞め無職になった主人公が、引っ越し先で架空の鉄道を走らせる物語。食事をとることも忘れて地図を一日中眺め、その地図に路線を書き込み、実際に自転車で運行するというこの本の大部分は私が鉄道にそこまで興味がないことや地図が読めないこともあったせいか、単調的に感じられ面白くなかった。第二部で話が一転するのだが取ってつけた内容のように思えてしまい、筆者の伝えたいことを感じ取ることが私には難しかった。自分の興味があることへ対する徹底さがみられたので、列車好きな人や理系男子には合う本かもしれない。(宇野祥子)

—————

2013年06月13日 12:13

ヤギ!!

今日はヤギを食べに行ってきました(●^o^●)   【メンバー】 松本先生、輝、たすく、祥子、かおり   松本先生以外は ヤギを食べたことがなかったのですが・・・。 たすくさんにヤギ肉は合わなかったようで、 苦しんでいました(笑)   祥子が ”ヤギの毛ぇ食ってる感じ”と表現するほど、 ヤギの匂いはきつかったです(゜-゜)   ただ、沖縄にいるうちにヤギを食べることができたのは とてもいい経験になったなーと思います(*^_^*)   次は、今回行けなかった さーきー、ともみ、あい、あいりーも 一緒にヤギ食べに行こうねー\(^o^)/ &nbs

—————

2013年06月12日 18:36

ヨナグニウマ

前回に引き続き 今回のお目当てもヨナグニウマです(●^o^●)   実はヨナグニウマ、 琉球大学の農学部の施設で 飼育されています★   ということで! 農学部、亜熱帯地域農学科、動物生産科学分野、家畜管理学研究室の 川平守彦准教授にお話を伺いました。   ヨナグニウマは温厚な性格のこが多いため ホースセラピーにむいているそうです。   さらに今回、明と私は 実際に乗らせていただきましたよー\(^o^)/   すっっっごく 癒されました(●^o^●)   川平先生、 貴重なお時間をいただき、 ありがとうございます。   (

—————

2013年05月30日 18:07

うみかぜホースファーム

前回はゼミの活動として 泊いゆまちへ行きましたが、 今日は南城市にある「うみかぜホースファーム」に お邪魔してきました!   お目当ては与那国の在来馬である ヨナグニウマ\(^o^)/   想像していたよりもだいぶ小さかったです! 写真だとよく分からないと思いますが(;一_一)   そして今回は うみかぜホースファーム代表の久野さんから お話しを伺うことができました!   ヨナグニウマは古くから 与那国島で農耕や農作物の運搬の際に活用されていたのですが、 農機具や自動車の普及とともにその役割を失い、 1975年には79頭だけに・・・。 現在では与那国町

—————

2013年05月25日 17:20

泊いゆまち

那覇市港町にある泊いゆまちへ行きました!   泊いゆまちいゆまちでは その日水揚げされた新鮮な魚介類を複数の鮮魚店が販売しています。     「いゆ」とは沖縄の方言で魚という意味で、 「まち」は市場という意味です!! マグロ鍋対決や父の日お魚フェアなど 定期的にイベントを行っているようです\(^o^)/ 時間が合えば、マグロの解体ショーも見れるらしい・・・。 みなさん一度訪れてみてください!   (外間)

—————

2013年05月23日 17:39

「深夜特急1.香港・マカオ」 沢木耕太郎 新潮文庫 1994

 深夜特急シリーズは、バックパッカーのバイブル的存在として有名な一冊である。著者の沢木耕太郎氏は、ある日ふとインドのデリーからイギリスのロンドンまでバスで旅することを思い立ち、早速行動に移す。仕事を辞め、家中のお金をかき集め、スタート地点であるインドのデリーへの航空券を買いに行くのだが、そこでインドまでの航空券のストップオーバーとして香港とバンコクに立ち寄ることを決める。『深夜特急1.香港・マカオ』では、日本を飛び出し、インドへ向かうまでの出来ごとに焦点を当てて書かれている。この本は、旅に必要なものがなんなのか私に指南する一冊となった。旅に必要なもの、それは、あらゆる情報を網羅したガイドブック

—————

2013年05月23日 17:37

「夜のピクニック」 恩田陸 新潮文庫 2006

 『夜のピクニック』は、全校生徒が80㎞の道のりをただひたすら歩き続ける行事、”歩行祭”から物語が始まる、青春小説。歩行祭の前半;団体歩行では、それぞれの登場人物の性格、思い、賭け、おまじないの意味などが歩き続ける間にいろいろな形で表現されており、後半;自由歩行では、友情の大切さ、賭けの結末と合わせて、主人公、貴子と融の関係の変化などが主に描かれている。登場人物それぞれの、歩行祭を通して成長していく過程が面白い。また、人間模様だけでなく、歩くことで発見できる風景の描写が多々含まれており、”ただ歩くこと”も旅の一つであると初めて理解できた作品であった。 (豊見山佐妃)

—————